2012年2月4日土曜日

無料アプリ開発者にとっての最大の脅威...冷やかし

無料の android アプリを公開して admob の広告費で稼ごうという考えの開発者にとって、何が恐ろしいと思いますか? 星一つの評価? 辛口のコメント? いや、これらよりも恐ろしいのは インストール → 即アンイストール のアンインストーラー、安易アンインストーラーの存在です。

なぜか? それはアクティブ率がマーケットにおける検索順位に大きく関与するからであります。 アクティブ率とは 端末にインストールしている数(a) 、ダウンロードされた総数(b)
Active rate = a / b
つまり「アプリが大事に温存されている指数」みたいな感じです。

実際、超人気アプリのアクティブ率はどの程度なのか? なんとなく 70% や 80% を想像してしまいますが、 50%を保持できれば恩の字というのが現状でしょう。 やりつくして捨ててしまうというパターンはまだしも、とりあえずダウンロードしてみて気に入らなかったからアンインストールというパターンも あります。 一説には単純なダウンロード数は 10000 を越えてしまえばあまり影響はなく、あくまでアクティブ率やアプリ起動時間の方が重要な 順位確定要素になっているみたいです。

何の地盤ももたない個人がアプリを公開して、大人気に育っていく過程は、きっとアクティブ率の推移が非常にインポータントであると 踏んでいます。

計算モデルとして
(a) 10 DL / day 、80%が即アンインストール、20%が1週間置いていてからアンインストール
(b) 5 DL / day 、40%が即アンインストール、20%が1週間置いていてからアンインストール、 40%が3か月置いてからアンインストール
と、してみましょう。(a)の方はアクティブ率が徐々に下がっていきます。開始から10日の時点で 14/100(14%)、 開始から30日の時点では 14/300(5%以下) となってしまう。
(b)の方は開始から3か月経過するまでは健闘できます。開始から10日の時点で 11/50(22%)、 開始から30日の時点では 67/150(44%)、開始から60日の時点では 127/300(42%)。
ある時点で検索順位がいいところまで上がり飛躍的に検索されやすくなるだろう
ある時点でレビューサイトなどに掲載されて注目度が増していくだろう
ある時点でブロガーの紹介記事や攻略記事などが登場するようになり、長く遊んでくれるプレイヤーが増えるだろう
ある時点で開発者はプレイヤーが何を楽しみ、何を不満に思っているのかが把握できるようになって、有効有益なバージョンアップが容易に 実現できるようになるだろう
これらの相乗効果でダウンロード数がアップし、同時に保持率もアップすれば一気に育っていく可能性があるわけです。

と、なれば序盤で大事なのは超マイナーなアプリをダウンロードしてくれた人間にそっぽを向かれないことです。 そして、最大の恐怖である安易アンインストーラーの割合を少しでも減らすことです。 しかし、私も上記の計算モデルを作ってみて気付いたのですが長いスパンでみれば 5分アンインストーラーも 1週間アンインストーラーも 大差ないですね。重要なのは長期保存してくれるヘビーユーザーの割合ということでしょうか。

悪い大人は気付いただろう。組織力を使って有望な若い芽を潰す方法があることを。 しかし、そういうことはしちゃダメ、絶対。

余談はよしとして、 もし、あなたのアプリがすぐにアンインストールされる率が高いのであれば、導入部分の充実をはかることが急務です。 つまりチュートリアルであるとか、解説サイトであるとか、懇切丁寧に手取り足とり教えてあげることが重要です。 と、いいつつも私のアプリがその点で完全に失敗しているのですが...。とりあえずチュートリアルを急いで今作っています。 悪い流れを止めないといけない。みなさん最善を尽くしましょう(偉そーに...)。

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