2012年6月13日水曜日

B級携帯アプリの妙を考える

いまだ500DLいってません。
やる気もうすくなってきて、当ブログも3ヶ月ぶりの更新となっている昨今。
レビューは★1個が2つと★5個を1ついただきました(★1個はほんとに嫌がらせかと思いたくなってきますよ)。
星5の方は謎のメールを送ってきてくれて、8割方内容は理解できたが 「一緒に仕事できることを楽しみにしている」と言われても...?
カネを払ったらアプリのプロモーションをしてくれるということなのかもしれないが よくわからんので、微妙な返事を英文で返してみたが、反応は無し。


話はごっそり変わるが、いま「ぐんまのやぼう」というアプリがミドルヒットの10万越えを達成したらしい。この作者はB級ライトのカジュアルアプリをやたらめっぽう作るという作戦でiphoneのころから実績を地味に重ねてきたところ、件の「ぐんまのやぼう」がまさかまさかの大ヒットとなったらしい。

僕も「信長の野望」とか「三国志」はやったくちなので統一もののゲーム性はわかりますよ。 国力を充実させて隣国に侵攻して制圧、それを繰り返して日本地図を一色に染めていくわけだ、と。 確かにこの一点、この一点に関してはまさに「○○の野望」を語るにふさわしい内容なのですが、、、、、 ものすごいゆるゲーであるということがガチガチの戦国シミュレーションゲームとは一線を画しているわけだ。

・人気の放置プレイ型
・特産物を収穫してGを獲得(一定時間経過でまた収穫できる)
・一定時間というのが起動時間ではなく、リアルタイムの時間であることがミソ
・Gを獲得すると隣国を制圧できる(人口の多い都道府県ほど大量のGが必要)
・他県を制圧するごとにミニゲームが増えていく
・ミニゲームで暇つぶしをすることによって、野菜が生えてくるまでの時間を潰せる
・ミニゲーム自体でもいくらかはGが手に入る
・敵が侵攻してくるなど、プレイヤー側が決定的に負ける要素はない

上記特徴のいくつかは今はやりの「ドリランド」のそれと驚くべき類似性を見せる。 重要なのはドリランドも放置しておくことで行動するためのパワーを回復するシステムとなっていることだ。 また、やればやるほど行動パターン(プレイヤー側の選択肢)が増えていく構造も似ているといえる。

実際に「ぐんまのやぼう」もコンプガチャを取り入れているが、これはシャレというか悪ノリであって、 ドリランドとの真の類似性は時間放置でゲーム内で重要なファクターを獲得(回復)できるという点にあると思う。作者もソーシャルゲームをそこまで意識して似せてゲームデザインを行ったわけではなく、たまたま作ったアプリがなんとな~くドリランド的要素を持っていることに事後的に気付いたのであろう。

ゲーム専用機と携帯電話ゲーム(スマホアプリ)ではユーザーから求められるものが違う、的な話は仮にもデベロッパーなら(個人といえども)100万回読んだことがあるだろう。では実際何が違うのか? タッチパネル? 無料? お手軽? そうだけども、それだけじゃない。いい線いっているが、ボールを芯でとらえていない、そんな気がする。そんな気がしていた。

分断、時間の分断...。

テレビを見ている間にも「それ」は溜まっていく。 仕事をしている間にも「それ」は溜まっていく。 寝ている間にも「それ」は溜まっていく。 一度ハマればちょっと時間があいた、そのあとに「それ」の溜まり具合を確認する作業が定常化してしまう。

・一定時間というのが起動時間ではなく、リアルタイムの時間であることがミソ
これに、これに尽きる。この点を上手に生かしたゲーム(ゲーム?みたいなゲーム)が流行しているような気がしてならない。

脱力系で集中力がいらない。
リアル世界での時間経過でゲーム内でもボーナス発生
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かつてのゲームではプレイヤーが何もしなければゲーム世界でも何も起こらなかった。また、リアルタイム型のゲームであれば何もしなければ真面目に行動しているCOM側が優勢になるだけであった。
テレビはテレビでずっと見ていないとストーリーが分からなかったり、その日一番の盛り上がり部分を見逃してしまうという失態に繋がってしまう。何だかんだ言って油断ならない。
その点、時間があくことがプレイヤー側にとって決してマイナスにはならず、プラスの効果しか生まないという構造は(実際の世界ではそんな好都合は有り得ないのだが、むしろ、だからこそ...)安心できるし気分のいいものである。
このへんが肝のような肝するな。

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