2012年9月30日日曜日

企業の鬼プロモーション

以前からアプリを企業で作った場合は組織力を使って強力なプロモーションを行う、という趣旨のことは何度か書きましたが、まさに、それや! という内容のページがあったので紹介させてもらいたいわけです。

まあ、リンク先は最後尾に掲載するとして、なんとなくそうかねえ、と思っていたことの裏付けが取られたという感じです。

上の図は拙作のダウンロード累積をグラフ化したものです。別にダウンロード少ない自慢がしたいわけではなく、途中から伸び率が悪くなっていることに注目してもらいたい。縦にラインが引いてある部分は、最終更新から1カ月を経た日付となっています。

さて、ここで話はかなり脇道にそれますが、アンドロイドマーケット改め Google Play における画面表示のメカニズムについて触れてみたいと思います。誰もが不自然な日本語で書かれた紹介文やアプリのタイトルを見たことがあると思いますが、使用している端末の言語仕様によって自動的に表示する部分を仕分けているわけです。もちろん English 単独という形態で登録しているアプリは紹介文も英語onlyなのですが、ほとんどは日本語の文章も用意しています。と、いっても自動翻訳ですが→だから妙な日本語。

仕分けられるのは言語だけか?

カテゴリ毎にある人気(無料/有料)、人気の新着(無料/有料)などの欄も言語仕様によって仕分けられているはずです。そりゃそうですよね、番長やら秘宝伝やらミリゴみたいなパチスロのアプリが海外で人気があるとは思えない(パチンコ・パチスロの駅前現金賭博ができるのは日本だけ)。だから、ターゲットを日本向けに作ったアプリの場合は別にいいのだが、海外をメインに考えて作った場合、アメリカ人は日本人が見ているのとは別の新着欄を見ているわけですね。

つまり、例えばゲーム>パズルというカテゴリで登録したとして
人気の新着(無料)において
・日本→圏外
・アメリカ→100位
みたいなこともあり得るわけです。
まあこのあたりは本題とは直接的には関係ないのですが、「人気の新着」という欄についてメタップスの佐藤氏が注目しておられるので、ここは大事なのだと頭の片隅に置いて本ページの続きをお読みください。

さて、人気の新着... 新着というくらいだから古いものは篩(フルイ)にかけられて残っちゃいねえ、はず。メタップスの佐藤氏は、デベロッパーコンソールで公開(Public)アイコンを押してから1カ月間が新着の賞味期限だと断言しています。たくさんの顧客を抱えられたうえでデータを取り、ランキングの仕組みもおよそ掴んだうえでの氏の発言ですから、まあそうなのでしょう。

そこで、上の図(グラフ)をもう一度見てもらいたい。おそらく縦にラインを引いているあたりから Google Play のカテゴリ欄から完全に抹消されたと思われる(縦ラインが最終更新から1カ月の地点なので)。ここからは検索で見つけるか、外部のサイト経由などでダウンロードページまで流れてくるしかない。で、実際には縦ラインよりも2~3週間のタイムラグがあるのだが、そこから先はダウンロードの量が急激に減少している。

桁が2つか3つは違うのだろうが、佐藤氏も新着欄掲載終了後に露出が減ってダウンロード量を維持できないケースはプロモーションの失敗であると言っている。佐藤氏の理論ではリリース直後の1カ月間に猛烈なプロモーションを仕掛けて「人気の新着」でトップ付近まで上り詰めて露出を増やすことに成功させる→ダウンロード量の維持に成功すれば「人気」欄でも上位に表示されるので大露出維持→1カ月を過ぎてからも安定的ダウンロード
という風に考えておられる。

それで、やっぱり広告にけっこうなおカネを使ってるわけですね。そりゃあはっきり言って「いいものを作れば勝手に売れる」という世界ではないですから、本当に。宣伝なくしてDLなし。開発費を回収するためにもランキング上位に早急に押し上げてやる必要があるわけです。そして、この「カネは実弾。この世という戦場を生き抜くための...」的なリアルなマネー話を見ると一気に...
勝てるわけねえ... と思ってしまう。

時間、経験、労力、人工、効率化、最適化、情報量、投資金、組織力、開発力、宣伝力...
すべてにおいて負けているのに、こいつら企業体と一デベロッパーは競合しなければならない。なんてしんどいんだ。

参考
Androidアプリで日商100万円達成した時にやったこと

2012年9月16日日曜日

アンドロ戦線異常あり

最近、アンドロイドマーケットもとい Google Play に自作アプリをリリースした御仁はいらっしゃいませんか? ちょっと妙だな、と思われているかもしれません、そんな方は。

何件ダウンロードされたのか? というのは概数で示してくれていたでしょ、今まで。
1+
5+
10+
50+
100+
500+
という風に。

ところが、これが、表示されない傾向にある。最近のアプリは! 結論から言うと 2012年9月以降にリリースされたものはダウンロード件数が表示されていないようなのです。
上の画像を見てほしい(特に一番上のやつは、件の表示がない!)
実際には日付が9月以降になっているのにダウンロード件数が表示されているケースもある(アレレ?)。しかしながら、それらのアプリは Version-2 以降であることから、初見は、version-1 は9月以前だったのではなかろう...か? これらは事実の点と点と繋げ合わせた仮説なので 100% マジということではないので過信されないようにお願いしたい。

しかし、これがグーグルさんの作為的なものなのか、ちょっとしたエラー、ミスなのかは分からないが、少なくとも新着のページには新規アプリが表示されるし、デベロッパーコンソールにも状況は1~2日遅れくらいで反映される。そう、ダウンロード件数表示以外に関してはおかしなところはないわけね。

作為的に、故意にやっているのだとしたら一種の救済だとも考えられる。弱小アプリに対する。

私は今まで20~30くらいはアプリをダウンロードしただろうか? その中でダウンロード件数 10,000未満のアプリは卸した経験がない(自作のものを除いて)。これは、何となく、件数の少ないやつは気が引けるから。android は現時点で 30万を超えるアプリがあると言われている。玉石混合とはこのこと。膨大すぎる、圧倒的... 30万は! 何の保証も無いし、何があってもおかしくない。30万人もいたら、そりゃあ度肝を抜くほど酷いやつとか、やつとか、悪意に満ちたやつとかいるでしょ...。怖い、怖い、「こわい...」...うかつには近づけない。軽々には開けられない、パンドラの箱は...。...ちなみにファミコンの全タイトル数は1250本前後らしい。

ダウンロード件数が表示されると「うわっ、100件未満だと、やめとこ」となってダウンロードを敬遠されてしまう、その影響力はけっこうバカにならないだろう。だから、少数民しか DL していないアプリはなかなか育たないことになり、逆にプロモーションに秀でた営利集団の有利ばかりが目立つこととなってしまう。これではインディーズ的な面白味が薄れてしまう。ダウンロード件数が表示されないことは(長い目で見れば)いいことかもしれないね、という話でした。

追記:
9/20 くらいにはダウンロード数が通常通り表示されるようになった。
グーグルさんのシステム的なトラブルにすぎなかったようです。

また Sdk が変わってますやん

久しぶりに新しいアプリをリリースしてみたのだが、無料アプリなので当然アドモブを付けたわけです。 なんと、また jar が新しいバージョンに変わっているのですね、前回から数カ月しか経過していないのに...。

今回は GoogleAdMobAdsSdk-6.1.0.jar となっていますが、 Sdk-4.3.1.jar のときと android.Manifest 関係は同じでよかったので苦労はありません。 とりあえず新規のアプリをリリースした段階で取得できる最新の AdMobSdk にしておくのが、 無難というか常とう手段といえましょう。

で、ここでついうっかり前作のアプリと同様の認証番号(Publiser ID)を使い回してしまったのですが、というのも作者同じなんだから認証番号は当然使い回しでしょ? と思ったものの、上記画像でいうところの Status の部分が赤丸、赤信号になっており、 Go! 「発進(緑)」じゃないわけですわ。

正解は新しく発行された Publisher ID を新規アプリのプログラム内に記述してやる、ということです。これでアプリ毎に統計が取れるので、ユーザーの傾向やらマーケティングやらに役立つわけですわ。前述の赤信号もこれによって緑信号となりました。

ここからは考察ですが、現在 2012年9月の時点ではまだ Sdk-4.3.1 の有効期限が切れていないというか、正式なサポート体制の管理下に置かれているということなのでしょう。しかし、普通に考えれば 6.1.0 より先に期限切れになることが懸念されるので、もしなんだったら既存アプリの Admob-Sdk を最新のものに入れ替えてもいいかもしれない。しかし、これをわざわざやる価値があるのかどうかは不明なので、おとなしく何もしないのが結局はよいの、だろう。