2015年8月17日月曜日

Android de 高品質プレイ動画を撮るべし!!!

平成27年夏、情勢は好ましくなかった。 GW開けに行った「ゴーストたちの憂鬱」による「パキスタン制圧作戦」は、いっときは彼の国でパズル>無料で16位を獲得するまでに至った。 しかし、宣伝供給が途切れるとダウンロードはパタリと途切れ、彼の国での順位も急降下してすぐに圏外となる有様。 一時的に順位を押し上げることには成功したが、カネの切れ目が縁の切れ目であった。 物量・資金において資本家たちに対し圧倒的な劣勢である以上、「札束の殴り合い」で順位を獲得することは不可能。 アプリ開発はしばし中断、有効な宣伝方法を模索することに注力する私。 生き馬の目を射抜くかの如き嗅覚で注目したのは、プレイ動画(高品質動画 by YouTube)であった。

下記は Android の「自作アプリ宣伝動画」を作るために、ビデオキャプチャーを試みたところ、 たび重なる不運とアクシデントに見舞われ、追加追加で新しく設備を導入し、莫大な資金と労力をつぎ込んだ結果、 ようやくもって当初の目的を達成したという地獄の経緯を示す一代記である。

これはまさに、RPG で悪名高いお使いクエストである。 敵のボスを倒すのに「勇者の剣」と「勇者の鎧」があればよい、と聞いて亜空間迷宮アマゾンでこの2つを入手する。 意気揚々と討伐に向かうものの、そもそも敵の居城に侵入できない。 おかしいな、「勇者の鎧」を装着していれば底無し沼でハマらないハズなのに…。 古くなってしまった「勇者の鎧」を磨かなければ本来の効力を発揮しない、と聞いて納得。鍛冶屋のオヤジに頼んだら 「この鎧は特殊な金属だから、特殊な磨き粉が必要だ」と言われるありさま。 図書館で文献を漁ると、「勇者の鎧」を構成する金属を特定せり。そして、磨き粉もどこで入手すべきか見当がつく。 何とかして特殊な磨き粉を手に入れるも、鍛冶屋のオヤジがうつ病にかかっていて仕事にならない。 町内を徘徊して探偵のごとく情報収集、職人のスキルをコピーする技が存在することをキャッチ。 秘儀「カゲ分身」の術をどこかで覚えて鍛冶屋のオヤジのスキルをコピー、「勇者の鎧」を磨いてようやく本来の性能を取り戻す。 これでようやくラスボスの居城に侵入できるぜ。 長くてだるい道のりだった…。
上記のは比喩でありますが、 実際にネット通販+ソフマップ(電車で東へ)+ケーズデンキ(電車で西へ)というお使いをしている。 だって、何かってえと、何かが足りねえ、ときたもんだ。

Amazon de ビデオキャプチャー(注1)を購入したぜ。スマホのMHL出力を利用(注2)(注3)するからMHL→HDMI変換機器も同時に発注したぜ。抜かりはない。
とりあえず、現物が家に届いたのでTVにスマホの画面を映してみる。これは成功するものの、なんとマイパソコンの Vista では AverMedia のソフトフェアを インストールできないじゃないの(注4)。と、いうことは、PCを利用しない「単体録画モード」をやるしかない(注5)が、その場合は記録媒体としてのSDカードが必要である。 あと、異常にコードが短いので可動範囲が超狭い。
ソフマップまで出かけて、HDMIオス-オス2mコード + SDカード(SDHC 32GB CLASS10対応)を買う。 コードが長くなってTVと十分な距離をもってスマホをいじくれるようになる。そもそもTVに映す必要はないんだが、気分的にやってる感が盛り上がるのでいいと思います。 しかし、マイパソコンのSDカードスロットがSDHCを認識しない。2007年くらいより前の品だと未対応みたいですね。くそーーーーすっ
仕方がないので翌日、外付けカードリーダーをコジマまで行って買う。 カードリーダーとは何ぞや、というと、SDHCとかの大容量記憶媒体を読み込んでくれるやつ。売り方としてはデジカメのデータを高速でPCに転送、とか書いているが、 私はPCがSDHCを認識しなかったら買っただけでねえ…。 これで全ての準備はO.K! TVにスマホの画面を映し(ビデオキャプチャー経由でね)、SDカードも挿入して、録画開始ボタンぽちっと。 ところが、青色と赤色の光が交互に明滅する。 これは、エラーである。
「なぜ、エラーなのか?」 ネットで調べるとどうもコピーガード疑惑が濃厚な線のようだ。 そうはいっても、本当にコピーガードが原因なのか確証がもてない。 確証がないとHDCPごにょごにょマシーンを注文する勇気が湧いてこない。 無駄な出費を重ねてきたが、S級無駄発注(完全に的外れな品を購入)だけはできない。ほとんど仕事感覚です。つらくなってくる。 なにか、ないのか出力…。出力でテスト…。 あ、そうやそうやということで、DVDプレイヤーで動画を再生させて、DVDの出力をビデオキャプチャーの AV-IN につないでみた。 この場合、HDCPがないわけですから、録画できるはずです。 で、録画開始ボタンを押したら、……録画成功です。 SDカードを抜いて、PC側で確認したら、TSファイルが確かにできあがっている。 TSファイルを視聴できるプレイヤーをわざわざDLして、閲覧してみたら先ほどのDVDの映像が入っています。グッジョブです。 状況から察するに Android で録画ができないのはコピーガードのせいである、と考えてよさそうだ。
この期に及んで画竜点睛を欠いていたが、それもmow終わり、チェックメイトです!!! パズルの最後の1欠片(ワンピース)となるアイテム、HDMI分配器(スプリッター)を発注する(注6)。

注1)
ちなみに iPhone だと動画のキャプは簡単にできる模様。すっげえうらやましいです。
注2)
古いスマホだとデバイスにHDMI端子が付いているらしいが、だいたい2013年くらいからUSBで出力も兼用している。一つの穴を色んな用途で使えるってわけだね。
注3)
さらに最新版のAndroid4.4だと動画を容易にキャプチャーできる模様。私のは残念ながら4.2。
注4)
Windows7,Windows8,Windows8.1 あたりに対応している模様。こればかりは事前に入手することができなかった情報である。
注5)
私はAVT-C875という機種を買ったが、PCを使わないで録画+簡単な編集までできるAVT-C285という機種もある。正直こっちで良かった。
注6)
ググっていると必ず行きつく商品がある。HDMI分配器なら何でもいいというわけではない。まさにマジックボックス、魔法の箱ですね。

Amazon から送られてきた箱は妙に大きく、B4サイズくらいの大きさで高さも5~6cm、クッション材を無視すればノートPCが入っていてもおかしくない容積であった。 「えっ、こんなに大きいブツなの?」と思いつつ、箱を手に取ると妙に軽い。 段ボールを開封すると、中には小さな箱。漫画本だって入らないぜ、こんな箱だったら。 要するに Amazon では中身のサイズに応じて様々な箱を用意しているのだろうが、経費削減のために箱サイズのバリエーションが少なめなのだ。 前置きはともかく、箱を開けると1入力2出力のHDMI分配器。 配線を説明しよう。 まずはスマホ(*1)のUSB端子からMHL→HDMI変換機器(*2)に接続。 変換器の出力から普通のHDMIケーブルを接続、ケーブルのOUT側を件の分配器(*3)のINにつなげる。 分配器のOUTからHDMIケーブルを接続、これのOUT側をAVT-C875(*4:ビデオキャプチャー)のINにつなげる。 *2と*3と*4には、すべてエネルギー源の電気を供給する必要があるぞ、もうコンセントまみれだ。 これでAVT-C875にSDカードを装てんして、録画ボタンを押せばO.K。 コピーガードは解除されたぜ。 しかし、その影響なのだろうか? ビデオキャプチャーのOUTからTVにHDMI接続しても、スマホの画面はTVに表示されなくなった。 つまり、デジタルTVはHDMI接続の場合、コピーガードが付いていないと表示されないのだろうか? 何はともあれ、Androidのプレイ動画を、ビデオキャプチャーで録画することに成功した。

じゃあ最後にメンバーを紹介しよう。 まずは、元からいたオリジナルな奴らから。
@ Xperia SO-02F Android4.4.2
トップは、携帯電話から。機種変更は2013年1月。 USB端子(Micro-B)からMHL出力する機能を持つ。
@ Sony Vaioシリーズの何か メモリ2GB
ノートPCですけども、Windows Vista っていうのが何かと問題である。 今回はビデオキャプチャーボードにUSBを介して給電するという補助的な任務を承っている。
@ SHARP AQUOS LC-20DZ3
地デジ対応アクオス。購入した当時はシャープさんもまだまだ元気だったけれども、栄枯盛衰…祇園精舎の鐘の音ですね。 今回はHDMIをキャッチするモニターとしての役割を果たす。別に無くてもいいけど…。

次にニューカマーを紹介しよう。 値段が高い順にいってみようか。
@a : AverMedia AVT-C875
ビデオキャプチャーボード。19,000円くらい。Amazon で購入。
@b : SanDisk SDカード(SDHC 32GB CLASS10対応)
SDカード。5,000円くらい。もしも、パソコンがWindows7以上であったなら、買わずとも良かった。AVT-C875にHDDは内蔵されていない。
@c : iBUFFALO カードリーダー
パソコンが古いもので、SDHCを読み込めないので増設。2,000円くらい。マジでVistaじゃなかったら良かったノニ…。
@d : KanaaN HDMI分配器
これを経由させると、アレが???になるっていう謎の現象が発生する。要するに分配させるために買ったわけじゃない。2500円くらい。Amazon で購入。 ドイツ企業(LEICKE社)が中国工場で製造している。それを日本企業が輸入している。 分配器の中ではかなり優秀な販売実績を持つ。みんなアレ目的で買うのか?
@e : Panasonic HDMIケーブル 2mもの
キャプチャーボードなどに付属品で付いてくるコードもあるが、もっと長い方がつかいやすいんですよ。2,000円くらい。
@f : MHL→HDMI変換ケーブルセット
Android携帯から出てくるMHLをHDMIに変換するための機器。Amazon で1,000円くらい。目的を果たせればメーカーは何でもいいんじゃないでしょうか。
ハイ、30,000円を軽く超えています。重要なのはa,d,fですから。そこのところ、誤解のなきよう。