2015年11月19日木曜日

Wow... アイツが殺されたワケを知りたいって?

今回の記事は個人開発者である私が、 将来しくじらないように自戒の意味を込めて執筆します。
for me

最近、何が流行っているのかまったく理解していないんですけどね。 ネットで「君の目的は僕を殺すこと。」というアプリの記事を読んだので、 アプリダウンロードのページ(GooglePlay)に飛ぶボタンを押したら…
接続されない。
ちなみに、GooglePlay の検索で「君」と入力するだけで「君の目的は僕を殺すこと」と 出てきます。 これは、検索ワードとして有力であるという証…。 で、作者自身が「私はGoogleに嫌われたようだ」的なことを発言されていますので、 どうも消されたみたいですね。

以下に記す内容はすべて推測ですので、話半分で読んでください。

上記の人気アプリが Google から削除された理由は、 グーグルのガイドラインに抵触したからだと思われる。 キミボクiPhone版の記事がいくらでも見つかるので、そこからヒントを探したところ、 何が神の逆鱗に触れたのかは容易に推測できた。

広告を見ることに対して見返りを与えた

ゲームのメインキャラである魔人さんが「他の面白いアプリのビデオがあるんだけど、見ないですか?」 みたいなことを発言します。 で、CMを見たら本来は30分に1度訪れるフィーバータイムがすぐに訪れます。 30秒の広告動画視聴の対価がフィーバータイム獲得なのです。 フィーバータイムとは放置ゲームでよく使われますが、いつもより大量にゴニョゴニョをゲットできるぜ! というタイムサービス(サービスタイム?)のことです。 業界用語で言えば、リワード広告の一種であるとカテゴライズできますね。

レビューに対して見返りを与えた

魔人さんが「あなたにお願いなんですけど、ゴニョゴニョフガフガってレビューに書いてくれないかな? お礼はさせてもらうよ」みたいなことも発言します。 実際は、ユーザーがレビューを本当に書いたのかを追跡するのは技術的に困難なので、 レビューページに進んだら「レビューを書いたという扱い」になると思います。 つまり、ボタンを押してリンク先に移動した時点で報酬が発生します。 それはさておき、お礼が欲しくてレビューを書くユーザーはいくらでも存在することでしょう。 お礼は定番のコイン(ゲーム内通貨)みたいですね。

放置ゲームの収益性が高いと言われる理由はよく分かります。 放置ゲームの基本は何もしなくても、進行すること。 だから、やることがないから広告をタッチしやすい! こんな単純な理論で終わるつもりは毛頭ありません。

放置ゲームでは世界観が重要。 ユーザーは続きや先が気になって、進行を早めるために操作します。タップだとかスワイプだとか、連打であるとか。 タップやスワイプによって、何もしなければ1分かかるところがググッと短縮されて、10秒とか5秒になります。 この、何らかの介入を行うことによって時間を早めている錯覚を起こさせるところが、放置ゲームの妙技と言えましょう。 要するに、広告を見るのも、レビューを書くのも、介入の一種なわけです。 ゲーム感覚で広告を見るのです。 レビューを書くのです。 介入によって時間を圧縮するのです。 「誰にでも平等であるはずの時間」、これを意図的に操作するという神の気分を味わえるのが魅力なのです。

(割とどうでもいい内容の)ビデオやDVDを見るときに、「早送りできるかできないか」というのは超重要です。 早送りができなければ、見るのが苦痛で途中でやめてしまうレベルのものでも、早送りができれば興味のあるところまで進めればいいだけなので、ぜんぜん楽しめます。 おもいっきりエロビデオの話ですが。

脱線しすぎたので、話を元に戻しますが、Google さんは「報酬をあげるからチョメチョメしてよね」というやり方を嫌います。 まずは、「広告を見ることに対して報酬を与えた」の件ですが、 「水着で鬼ごっこ~ポロリもあるよ~」などの広告を見ることでゲームが有利になるタイプのアプリが無事であることから考えるにセーフなのではないかと。 2015年11月現在、インタースティシャル広告に関しては細かくメスを入れてきているみたいですが、 エサをぶらさげて広告を視聴させることはグーグルさんは容認している。 その一方でレビューを誘導する方の問題はどうなのでしょうか? 以下は Google Play デベロッパー プログラムポリシーからの引用です。

● デベロッパーは、不正なインストール、レビューや評価に対する報酬やレビューや評価の捏造といった不正な手段や~(中略)~よって、 ストア内でのプロダクトの掲載順位を変更しようとしたり、プロダクトの評価やレビューを操作しようしたりしてはいけません。

レビューや評価に対して報酬を与えることにはレッドカードのようです。 つまり、「このアプリのレビューをしてくれませんか?(報酬は何もなし)」なら問題ないのでしょうが、 「このアプリをレビューをしてコインをゲットしませんか?」だとポリシーに引っかかるということです。 これが、「君の目的は僕を殺すこと。」のAndroid版が惜しむらくもプレイストアから削除された顛末です。

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