2016年4月18日月曜日

橋が崩落後、阿蘇へのアクセスは?

国道57号線を大分方面に進んでいくと、阿蘇大橋が右手に見えます。 道が混んでいなければ平野の大津から車で10~15分、近いです。 この橋を渡ってすぐを左折すると東海大の農学部エリアとなります。 この橋を使わない場合、大津から北に抜けてミルクロードという阿蘇山侵入経路でも キャンパスにはたどり着けますが、おそらくこのルートも分断されています。 と、なると南阿蘇村から都市部へ抜けるためには東へ走って高森、そこから宮崎方面に抜けて高千穂峡。 高千穂から西へ抜ければ熊本、東へ抜ければ宮崎沿岸部に到達します。 あるいは、高森から武田市経由で大分方面に抜けていくか? どのルートが生きているのかは分かりませんが、 相当な迂回であることがお分かりかと思います。 目の前に見える対岸の土地に行くために車でグル~~っと遠回りするんですから、これはとんでもない話です。

4月18日現在としてはミルクロードが通行可能みたいです。 絵図でいうと、白いラインがそれです。 これでかなりの時短となります。

国道57号から阿蘇大橋のルートが生きていれば、大型車両も普通に入っていけるので 物資の輸送や重機の搬入もやりやすかったでしょうが、まさに生命線である橋が落ちたことで非常にまずいわけです。 自衛隊ヘリが活躍したことからも明白ですが、傷病者を救急搬送するのだって陸路では厄介です。 オスプレイによる物資輸送も行われましたが、現状では空路が命綱となるのかもしれません。 橋さえあれば、アクセスは良かったのに、陸の孤島というか、袋小路の最奥部になっているわけです。

土砂崩れの規模がもの凄いので、元通りに復元するよりも多少ルートを変更してでも接続することが急務でしょう。 極端な話、歩いてしか渡れない橋でもいいから、とにかく道を作ることが先決です。 傷も癒えぬうちに、梅雨の時期が来れば土砂災害が追い打ちをかけることになります。 阿蘇地域は降雨量が尋常じゃないので、地盤がゆるいことと相まって雨季は災害が起きやすいのですが、 今回の地震の影響で非常に崩れやすくなっているので恐ろしく危険、危機感を持たねばならない部分です。

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