2016年11月13日日曜日

日本でドラクエ、というか、RPGが流行った真の理由

唐突にもの凄い仮説、今までおそらく誰も語らなかった、 それでいて本質を付いているに違いないという驚愕の事実、そういったものを思いついたので書いてみます。 ことのきっかけは、デベロッパーコンソールを見ていて、「どいつもこいつも、私の作ったゲーム、すぐアンインストールしますね。インストールした当日にアンインストールするのはわかるけど、時間差で1日後、2日後に削除するのはどういうことかな? 昔はクソゲーだと思ってもファミコンのカセットを遊びつくしましたよ。その精神が足らんよね」と、思ったことが発端です。

なぜ、クソゲーだと思っても遊びつくしたのか? それは、せいぜい年間10本あるかないかという限られた資源をエンジョイするしかなかったからです。友達から借りる、とかしたところで、それでも限度があります。というか、貸してもいいソフトって完全な旧作か面白くないと思っている準新作ですから。基本的に魅力的なゲームは借りるのが難しいです。

これを親御さんの立場から考えるとどうでしょうか? ファミコンのカセットは4800円ですかね? 確か。「信長の野望」などは妙に高かった気もしますが。まあそれなりに高額なオモチャですから、できることなら子供には長いこと遊んでほしいはずです。だって、考えてくださいよ。年間10本前後は提供するという契約を子供と結んでいたとしても、あわよくば子供が一本のソフトで2カ月も3ヵ月も遊んでくれたら、すげえリーズナブルですよ。親御さんの本心としては、長いこと遊べるゲームを潜在的に要求していたのではないでしょうか?

だから、日本でドラクエ、というか、RPGが流行ったんですね。 「なんかよく分らんけど、あのタイプのゲームはうちの子が長いこと飽きずにやってるな」と感じたはずです。 RPG に限らずシミュレーションゲームも長丁場ですよね。 ファミコンウォーズのCMで「カーちゃん達には内緒だぞ」と歌っていましたが、むしろカーちゃん大喜びです。 長いこと遊べるソフトは、家計を助けるのですから。

欧米で、Wiz が流行ったのとは全く背景が違いますよね。 そもそも Wiz はコンピューターがバカ高かった頃のパソコンゲームですから、子供が手を出すよな領域ではなかったはずです。 TRPG(テーブルトーク)からの発展ということを考えても、欧米のRPGは大人が手を出すものです。

あの、バカリズム氏も「ファミリーベーシック」というファミコンでプログラムを打ち込むことができるソフト(キーボード付き)を買ってもらう際にこう言ったらしいです。「このファミリーベーシックはお高いですが、それだけの価値があります。なぜなら、これを買えばゲームを作ることができるからです。もう今後、ゲームソフトを買ってもらう必要がないんです」つまり、そういうことです。親御さんの望みは10年遊んでくれるソフトだったはずです。まあ、それは極端ですけども、1週間で飽きるようなやつ買っちゃったらエライことですよ!という危機感はあったことでしょう。

長いこと遊べるゲーム=コスパがいい。コストパフォーマンスという観点からファミコンのゲーム史を振り返ってみるのもゲームのマーケティングとして有効な手段かもしれません。つまり、コスパがいいばっかりにたくさん売れたゲームは過大評価されていた可能性すらあるのです。ゲーマーの年齢層が低いほどこの法則は当てはまりそうです。ポケモンがヒットした原因として、こういった要素も大いにあるでしょう。逆にユーザーの年齢層が高い場合は、コスパは意識しない方がよいのかもしれません。

長いこと遊べるゲーム=コスパがいい。この理論も有料買い切りゲームにおける概念です。おろらくメーカーは気づいていたに違いありません(あまり公にしたがらなかったが)。だけど、今の世は無料+課金型のスマホゲー時代。また新たな法則が生まれているに違いありません。民衆の考え方には時代性がありますからね。その時代性をとらえた者が勝者となる。ガンホーやトランプ氏のようにね。

0 件のコメント:

コメントを投稿